Sat, Jan 21, 2012
空港で
震災孤児支援のチャリティーコンサートのためにスイスに来ている。
アムステルダムの空港のセキュリティーチェックで、笙のケースの中に入っていたホッカイロがひっかかって、チェックを受けた。
笙のケースを開けたら、隣にいた年配の男性が「おお、笙じゃないか!」と反応してびっくり。「どうして知ってるんですか?」と訊いたら、自分でも持っていて、昔、宮内庁の先生に少し習ったことがある、という。ただ者ではないなー、と思っていたら、世界的に有名なオーボエ奏者のハインツ・ホリガーだった。
彼が、ベリオのセクエンツァを演奏した時に、バックグラウンドで流れるドローンサウンドに笙を使うことを思いつき、その演奏を聴いた武満徹が彼のために、オーボエと笙のためのディスタンスを作曲したという、いわば笙の現代音楽の可能性を開いてくれた一人。
自分でも楽器を持っていて、4本の笙とウインドバンドのため作品も作曲したけれど、4人の笙奏者を見つけることができなくて断念したとか。
一緒の飛行機に乗っていたことに気づかず、飛行機を降りたあとで、バーゼル市内に向かうバスの中でホリガーが私を見つけて話しかけてくれた。短い時間だったけれど、とても貴重な一刻だった。
アムステルダムのセキュリティーチェックでは、係員に笙のこと、ホッカイロの重要性などを一生懸命説明してくれた。心から感謝します。
作成者
sato_naomi_ams
: Sat, Jan 21, 2012 23:00

